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ワタシの「好き」なもの


by hatimitu-hime
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考える時間

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今日は朝から雨。二十四節で穀雨。作物を植え付ける畑に雨が降ることで適度に水分を含み、耕す準備をする時期なのだそうだ。雨降りで出かけるのが億劫なワタシは、前から読もうと思ってた1冊の本を読んだ。「わたしの出会った子どもたち」灰谷健次郎さんの書いた本だ。ワタシの今の生活からは考えられないような貧しい時代や戦争時代話しがあって、正直ピンとこないところもたくさんあったが、何よりも考えさせられたことは、「知る」ということについての記述だった。自分が普段知ってるつもりもの多くは、世間の多くが良しとしたものや、なんとなく知ってるもので、本当に自分が求めているものが何であるかを知らない。だから自分が求めているのではないものを夢中になって追いかけてしまう。故にいつまでも満足できずに、また次を追いかける。欲望のループだ。最近ワタシ自身も、自分は見出しの部分が多い人間だなぁと振り返っていた。言葉は知ってるけど、それに対する自分の考えを持ち合わせていないし、それをまた深く知ろうという努力もしていない。それに、知ってることといったって雑誌や新聞でさらっと読んだ程度の
知識で、全てを理解はしていない。むしろ、好きなことをとことん突詰めるおたくはスゴいとさえ思うくらいだ。そんなことを考えて思うことは、これが自分を知るきっかけになるんだろうなということ。知りたいと思うことは選択すること、つまり自分にとって何が必要で不必要なのかを悩むことから始まる。そして、知ることは学ぶこと。学ぶことは自分を変えること。まるで思春期のように答えのないことに悩むことも、ワタシには必要だ。だって、思春期にそんなこと考えなかったから。やっぱりワタシは実年齢マイナス10歳でちょうどバランスが取れる人間なのかな。穀雨の今日、自分のこれからを耕すきっかけの雨になってくれたようだ。
by hatimitu-hime | 2005-04-20 22:49